ピアノ椅子の高さはどうすればいい?理由はあるの?【理想の高さ】

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ピアノを演奏するときは、良い姿勢で座ることが大切です。
そして、良い姿勢でいるには椅子の高さを合わせることがとても重要なのです。

おうちにピアノや電子ピアノがあるみなさん、適当に合わせた椅子の高さで座っていませんか?
また、前の人が使った状態でそのまま座っていませんか?

素敵な演奏をするためにも、椅子の高さを自分に合わせましょう。

今回は、ピアノ椅子の高さから良い姿勢でいることの大切さについて解説します。

ピアノ椅子の理想の高さ

椅子の高さで意識することは、

  • 肘が鍵盤と水平になるか
  • 足がちゃんと床についているか

この2つです。

では、詳しく解説します。

肘が鍵盤と水平になるか

椅子に座ったら鍵盤に手を置いてみましょう。
理想は、肘と鍵盤が水平になることです。

椅子が高い場合は、肘が鍵盤より上がっているので腕が伸びていると思います。
一方椅子が低い場合は、肘が鍵盤より下にあるので余計な力が入ってしまうことがあります。

これは、PCのキーボードでも同じことが言えますね。

足がちゃんと床についているか

ピアノを弾くときは、身体が安定させるように足がちゃんと床につく高さにします。

なんとなく想像できると思いますが、つま先だけ床についている時と足裏全体が床についているのでは感覚が全く違うはずです。

幼稚園生や小学校低学年くらいの子は、足を床につけたくてもつかないと思いますが、そういうときは、補助台があります。
高さを調整できるようになっているので、ピアノを弾く子に合わせて使うと良いでしょう。

補助台は、決してお安いものではありません。
もし、高さがピッタリ合う代用できるものがあれば良いですが、小さいうちから姿勢を正すことで良い音が出せると思うので、ちゃんと高さを合わせられるものを選びましょう。

ピアノの補助台

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ピアノ椅子の高さの調節方法

次に、ピアノ椅子の調節方法について解説します。

ピアノ椅子は、

  • 背もたれがついている「トムソン椅子
  • 背もたれがない「ベンチタイプ

この2種類があるので、どちらも紹介します。

背もたれがついている「トムソン椅子」

ピアノ椅子でスタンダードなのはこのトムソン椅子です。
背もたれがあるので、後ろに倒れることがなく安全に座ることができます。

高さを調節するときは、背もたれの下に「つまみ」があるので、それをつまんで高さを調節します。

比較的簡単に調節できますが、学校などの古くからある椅子はつまみが固いことがあるので注意してください。

おすすめのトムソン椅子はこちら

すみません、めちゃめちゃ高いですが「YAMAHA」なので安心できるはず。

背もたれがない「ベンチタイプ」

ベンチタイプのピアノ椅子は、コンサートでよく使われていることが多い椅子です。
クラシックコンサートでは、男性は燕尾服・女性はドレスを着てピアノを弾いていることが多いのですが、ベンチタイプの椅子だと邪魔にならないのが特徴です。

もちろん自宅でも使えるので、使う場所を選ばないというのも良い点です。

ベンチタイプは、椅子の横側にハンドルがついているので、ハンドルを回して高さを調節します。

ハンドルは少し重い上に、回すのに思った以上に時間がかかるので小さいお子さまだと大変かもしれません。
あと安いです。

おすすめのベンチタイプ椅子はこちら

これ、結構評価が高かったです。

ピアノを弾くときの姿勢

椅子の高さの理想がわかったところで、どういう姿勢でピアノを弾くのかもう少し説明していきます。
意識するところは以下の4つです。

  • ピアノの真ん中に座る
  • 浅めに腰かける
  • 背筋を伸ばす
  • リラックスする

ピアノの真ん中に座る

ピアノの鍵盤は88鍵もあるので、座った時にすべての鍵盤が届くように真ん中に座ります

また、椅子の位置はピアノに近すぎると腕を自由に動かすことができません。
腕が動かせる30〜40cmくらいピアノから離して座りましょう。

浅めに腰掛ける

腕と手が無理なく動かせるように浅めに腰掛けます。
また、浅めに座ることで重心が前に行き、鍵盤に力が伝わりやすくなります。

腰掛けた時に、椅子の高さが自分に合っているかどうかしっかり確かめましょう。

背筋を伸ばす

背筋を伸ばすことで、更に安定してピアノを弾くことができます。
それに、考えてみてください。

  • 思いっきり猫背でピアノを弾いている人
  • 背筋をピンと伸ばしてピアノを弾いている人

どっちがかっこいいと思いますか?
恐らくほとんどの方が、背筋を伸ばしている人と答えると思います。

見た目の点でも弾きやすさの点でも、ピアノを弾くようにしましょうね。

リラックスする

肩や腕に力が入りすぎると、身体がガチガチになり上手く弾くことができません。
発表会やコンサートに出るとなると、緊張で勝手に力が入るものです。

練習のうちから力を抜いて弾くことを意識しましょう。

なぜ姿勢が大事なのか

ここまで説明したことができれば、良い姿勢を作ることができるはずです。

ただ、文章だけではなかなか難しいところもあると思います。
レッスンに通っている方は先生にみてもらったり、独学をしている方は誰かに客観的にみてもらうと良いでしょう。

最後に、ピアノを弾く上でなぜ姿勢が大事なのかを説明します。

正しい姿勢で座る理由は、「力を伝える為」

それは、鍵盤に力を伝えるためです。

ピアノは、鍵盤を指で押して音を出す楽器です。
指で鍵盤を押すには、指の力だけでなく腕の重さを使うことで効率的に音を出すことができます。
身体に余計な負担をかけずに力を伝えるのは、良い姿勢で弾くことがとても重要なのです。

また、身体がガッチガチの状態では指も上手く動かないし良い音も出せません。
もう一度言いますが、良い姿勢でいることがピアノを弾く上でとても大事なことなのです。

まとめ

今回は、ピアノ椅子の高さから良い姿勢でいることの大切さについて解説しました。
常に良い姿勢でいれるかどうか確認しながら練習しましょう!