モンティ「チャルダッシュ」の難易度とコツを解説!【ソロは難しい】 

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こんにちは。ピアノ歴15年のサクです。
独学で13年学び、趣味でピアノを弾いて生活しております。

困っている人困っている人
「モンティのチャルダッシュの難易度は?」
困っている人困っている人
「テンポが速くて難しそう・・・」
結論からいうと、「チャルダッシュ」は難しいです。

ですが、これはピアノソロで弾いたときの難易度になります。
実は伴奏バージョンもあるんです。
ということで、今回は「チャルダッシュ」の難易度とポイントを解説していきましょう。

モンティ「チャルダッシュ」の難易度は?

「チャルダッシュ」の難易度は、残念ながら「全音ピアノピース」という曲の難易度を示すサイトで見つかりませんでした。
その理由は、元々バイオリンで有名な曲だからだと思います。
なので、本来はバイオリンの伴奏として弾くことが多い曲です。

バイオリンの脇役的な存在なので、伴奏の難易度は中級ぐらいの難易度となります。
しかし、ピアノソロとなると、難易度は上級です。

まずは、伴奏とソロを聞き分けてみてください。
こちらがソロです。

こちらが伴奏です。

「チャルダッシュ」を弾くコツ!

「チャルダッシュ」はハンガリーの民族舞曲です。
ゆったりとしたテンポの「ラッセン」とテンポの速い「フリスカ」で構成されています。
こういった民族舞曲を多くの作曲家が作曲しましたが、モンティの楽曲はズバ抜けて評価が高い

曲調も哀愁が漂っていて、ダンスしている情景が浮かぶほどの素晴らしい曲です。
ピアノソロの方は難しいですが、弾きたいと思う人もいるでしょう。

ですが、伴奏の「チャルダッシュ」に関しては、すごく難しいフレーズは特にありません。
中級ぐらいの腕があれば、特に問題なく弾けると思います。

「チャルダッシュ」伴奏のコツ

ゆっくりなフレーズのところは叙情的なイメージを持って弾いてみましょう。
雰囲気を壊さないように表現することに集中するとピアニストとしての腕が上がります。

速いテンポのフレーズでは、一定のリズムを刻むことに集中ですね。

ただし、オクターブ和音が多く出てくるので、手が小さい人には少しキツイかもしれません。
しかし、手を開く癖をつけるトレーニングには最適です。
手が小さい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

バイオリンの伴奏として弾くときは、相手の呼吸に合わせることも忘れないでください。

「チャルダッシュ」ピアノソロのコツ

ピアノソロになると急激に難しくなります。
何と言っても高速レガートとトリルが最大の難関です。
しかも、バイオリンのソロよりも速いテンポの演奏が求められます。

弾く人によってテンポはさまざまな印象もありますが、目安のテンポは200ぐらいでしょう。
ゆっくりなところのテンポは160ほどとなります。

高速レガートのコツ

最難関の高速レガートの基本は音を残しつつ繋げることです。
残すと言っても残し過ぎは厳禁となります。

次の音を自然に繋げる意識が大事です。
繋がりが不自然であれば、速く弾けても意味がありません。

困っている人困っている人
「じゃぁ、どうやったらスムーズにレガートが弾けるの?」
と思うと思います。

スムーズにいかない人は、まず、鍵盤を強く押している時間を確かめてみてください。
音を残すんだ!という気持ちが強すぎて、力が入り過ぎている可能性があります

そういった意識を強く持つことはとても素晴らしいことです。
しかし、指や手に力が入り過ぎてしまうと、良い演奏には繋がりません。
ゆっくりのテンポから始め、根気強く取り組んでみましょう。

「チャルダッシュ」をゆっくり弾いた動画があるので、参考にどうぞ。

「チャルダッシュ」ピアノソロと同じぐらいの難易度の曲は?

やる気に満ち溢れている人やる気に満ち溢れている人
「もっと上級の曲が弾きたい!チャルダッシュと同じくらいの難易度の曲を教えてください!」
と思ってる方に向けて、上級曲を2つセレクトしていきたいと思います。

ベートーヴェン 「エリーゼのために」

この曲は中の上ぐらいのレベルでは?と思う人もいるかもしれません。
ですが、「チャルダッシュ」と同じように表現方法に気を使うので、上級のテクニックが求められます。

表現方法を身に付けるには最適な曲でもありますね。
終盤あたりには、レガート奏法も入っています。

「エリーゼのために」の解説をもっと詳しく知りたい方はこちら。

リスト 「ため息」

「ため息」は難しいアルペジオを弾きつつ、主のメロディを弾かなくてはなりません。
そして、この曲もまた、悲しみや揺らぎの表現に気を使います。
「チャルダッシュ」よりも少し難しいと感じるかもしれませんが、ゆっくり練習を重ねていきましょう。


「チャルダッシュ」伴奏と同じぐらいの難易度の曲は?

困っている人困っている人
「伴奏が弾けるようになったんですが、同じくらいの難易度の曲はありますか?」
では、こちらも2曲、紹介していきましょう。

チャイコフスキー 「舟歌」

中級も表現力が重視される曲をセレクトしました。
序盤だけを聞くと簡単そうに聞こえるかもしれませんが、中盤は難しいフレーズが入ってきます。
このフレーズを中心に、ゆっくり練習して対策しましょう。


ドビュッシー 「月の光」

こちらも序盤と終盤はわりと簡単なので、中級の中でも割と簡単な曲です。
しかし、途中でレガート奏法が出てくるので、初心者には少し難しいかなと思います。

「月の光」というタイトル通り、美しい曲ですよね。
弾けるようになったら、表現方法にもこだわってみてください。


まとめ

今回は「チャルダッシュ」の難易度とポイントについて解説しました。
今は上級レベルのソロが弾けなくても、伴奏を練習することができます。
なので、上級レベルに自信がなくても挑戦することができる曲です。

ぜひ、挑戦してみてください。