音大の入試のための勉強方法4選!【ピアニストが教える】

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この記事は、現在ピアニストの「yurika」様に執筆していただきました。
yurika様はYouTubeでも動画を投稿しているので、是非見てみて下さいね!



こんにちは、yurika です。
日本の音楽大学を卒業したのち海外の音楽大学院へ留学し、修了した現在は海外でピアニストとして活動しております。

今回は、そんな私が音大入試受験に向けて何を準備したかを具体的にご紹介したいと思います!
参考になれば幸いです。

困っている人困っている人
「音大に受験したいけど、何から勉強すれば良いのか分からないよ・・・」
困っている人困っている人
「何かオススメの練習方法とかあるのかな?」

という方にオススメですよ。

音大の入試のための勉強方法4選!

結論としては、下記の4つになります。

  • 専攻楽器のレッスンを受ける
  • 聴音、ソルフェージュ、新曲視唱、楽典などの準備
  • 副科ピアノ対策
  • 普通の勉強もする

それではいきましょう。

①これは大前提 専攻楽器のレッスンを受ける

師事したい先生のレッスンを週一で受ける

もしあなたが今レッスンを受けているのなら、今ついている先生に音大に行きたいことを早めにお話ししましょう。

そうするとその先生の先生に見てもらえたり、あるいは先生の紹介で音大の現役の先生に見てもらったりできます。

また、その音大によって様々なカラーがあるので、どんな演奏が好まれ、求められるのかはその大学の先生が1番よく知っています。

上手に弾ける能力はもちろん必要ですが、音楽の世界においては人との繋がりがとても重要なのです。
なお、これは卒業後も必要とされるので色々なコネクションを持つことは必須だと考えてください。

なお、先生に関してですが、出来れば行きたい音大の現役もしくは出身の方に見てもらうのがベストです。

大学の夏期講習に通う

「全然ツテがなくて無理だー!」っと思ってるそこのあなた、諦めないで!

普通の大学と同じように音大にもオープンキャンパスなるものがあります。

音大生に混じって、キャンパス内を色々見て回ったり、夏休みの夏期講習では大学の現役の先生達のレッスンを受けることができます。

そこでお気に入りの先生や自分にあった雰囲気の大学を見つけましょう!

②聴音、ソルフェージュ、新曲視唱、楽典などの準備

楽器がどんなに上手くても、楽典・ソルフェージュが出来ないと落とされることがあります(周りにそういう友達がいました… )

聴音・新曲視唱

もしあなたがピアノ専攻なら、もう既に勉強しているかもしれませんね。
聴音とは、その字のごとく、聴いた音を譜面におこすこと。

専攻によって異なりますが、だいたいは「単旋律」「複旋律」「3声聴音」「和声(4声)聴音」「記憶調音」など様々な種類の問題が出題されます。

新曲視唱とは楽譜を見て正しい音程、リズムで歌うソルフェージュ能力のことです。

聴音やソルフェージュはとにかく訓練すれば出来るようになるので、やったことがない人はなるべく早く、今ついている先生に相談して先生の紹介を聞いてみてください。

なお、後に話しますが副科ピアノの先生に教えて貰うのもいいと思います。

音大によって出題傾向が異なるので、各大学のホームページに載っている過去問を解いてみることをおすすめします。

オススメの新曲視唱の教本は?

東京音楽大学でしたら、このような教本もあります。
東京音大の教授陣が監修しているので東京音大志望者にはもってこいの本ですよ。

オススメのソルフェージュ本は?

先生に教えてもらうのであれば先生の指示を仰いでください。

ちなみに、私は子供の頃からソルフェージュを習っていたのでそれほど苦労はしませんでしたが、高校で本格的にソルフェージュの授業があって、その時に使っていたものをご紹介します。

昔ながらに有名な教本、音程感覚を掴むならこれ!

 

こちらは、音楽的で旋律がとても美しいです。先ほどのコールユーンブンゲンと合わせて勉強するとオススメです

 

楽典を勉強する

楽典とは、音楽理論のことです。
音大の入試では、音楽を勉強する上で必要とする知識を測る試験があります。

これは独学でも勉強が出来るので今すぐにスタートしてみてください。

【オススメの楽典本 】

恐らくこれが1番定番の昔ながら使われている楽典本です。無難どころ。

 

上記の黄色の本よりわかり易く説明してくれています。

 

知識を身につけられたら演習問題にチャレンジしましょう。

③(ピアノ科を除く)副科ピアノ対策

音大の入試では、ピアノ専攻以外の受験者達も副科としてピアノの実技試験が科されるところがほとんどです。

課題曲は、おそらく比較的優しめの古典のソナチネでしょう。

「副科がダメダメ過ぎて落とされる」という話はあまり聞きませんが、全くピアノに触ったことがないという人は特に早めに取り組みましょう。

合わせて聴音や新曲視唱の勉強も副科ピアノの先生に教えて貰えるといいと思います。

④一応それなりに普通の勉強もする

大学入学共通テストの英語、国語の受験が求められると思います。
そこまで出来なくても大丈夫ですが、それなりに勉強しておかないと落とされるかも!(笑)

もしあなたが高校生ならば、学校の試験で赤点を取らないくらいにはきちんと勉強しておきましょう。

まとめ

以上が主に音大受験で準備しておくべきことです。

あくまでも私個人の体験談なので、全てを鵜呑みにせず、出来ることなら周りの音大受験した先輩方に話を聞いてみたり、大学に問い合わせてみたりしてみてください。

自分で調べる力は、今後留学、就職したいとなった時にも必要な力になりますよ。