こんにちは、サクです。
なめらかで、それでいて激しいリズムがクセになる「バラード2番」。
弾いてみたい人も多いのではないかと思います。
ということで本日は、「難易度」や「解説」をしていきます!
【ショパン】バラード2番の難易度は?
はっきり言うと、「激ムズ」です。
ピアノの難易度がざっくりと分かるサイト「全音ピアノピース」でいうと、「上級のF」レベルですね。
あの有名な「英雄ポロネーズ」「ラ・カンパネラ」と同じくらいです。
もちろん、人によって得意不得意があるので、あくまで目安としてお考えください。
バラード2番の、具体的な難易度は?
結論から言うと、「1000人に1人が弾ける」レベルですね。
現役の音大生でも弾く人は限られてくる・・・くらいです。
高校生くらいでこの曲が弾けるくらいなら、ぶっちゃけ「天才」ですね。
バラード1番との難易度の比較【1番の方が難しい】
ショパンのバラード1番は、アニメ「4月は君の嘘」でも出てきた、とても有名な曲ですよね。
この二つを比較してみました。
比較表 | 譜読みの難しさ | テクニック | 総合難易度 |
---|---|---|---|
バラード1番 | 10/10 | 10/10 | 12/10 |
バラード2番 | 8/10 | 7/10 | 8/10 |
こんな感じです。
2番も難しいのですが、バラード1番の方が断然レベルが高いです。
ピアノ曲全体でみたら、どちらも難しいことには変わりないのですが。
バラード1番の記事は、こちらをどうぞ。
「バラード1番」の難易度やポイントを、独学者が解説!!【ショパン】
「グランドピアノの中に入ってみたいなぁ」とか思っています。サクです。なんか、気持ちよさそうじゃないですか???・・・まぁ、そんな(たいして面白くもない)ことは置いといて、本日は「バラード一番」の難易度...
(⭐️ちなみに、4月は君の嘘はボクがめちゃめちゃ好きなアニメです。ぜひ観て欲しい。)
この曲を弾けるようになる為には!?
と思った方、ちょっと待ってください。まだ方法はあります。
- 練習しまくる
- 弾く曲を変える
「練習しまくる」は当たり前ですが、「弾く曲を変える」というのを考えてみて欲しいです。
実力に合わない曲を無理やり弾くのはあまり上達にならないので、自分に合った曲を探してみましょう。
クラシックの中でオススメは、下記ですかね。
- 雨だれ 前奏曲
- 月光 第三楽章
- 幻想即興曲
この三つは、「バラード2番よりは簡単だけど、同じくらいカッコいい曲」たちです。
一度こちらに挑戦して、実力をつけてみてはいかがでしょうか。
バラード2番の楽譜は、コチラから
「なるほど、挑戦してみようかな」と思った方は、下記からどうぞ。
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バラード2番の、詳しい解説
この曲に関する、より深い知識をどうぞ。
(少し上級者向けです)
この「バラード2番」は、ピアノの詩人・ショパンが4曲作成したバラードの一つです。
この曲はヘ長調で、冒頭は穏やかな序奏から始まります。小気味良いリズムで始まる第1主題は、4重奏のような構成になっています。
そこへ、突如現れるプレスト・コン・フォーコ(火のように、速く)は、二短調で荒れ狂う嵐のような激しい第2主題。対照的な曲想が対比しながら、「静」と「動」を表現しています。
そして再び現れる第1主題は、穏やかさを取り戻したと思いきや、どこか落ち着きのないメロディが続きます。悲劇の予感のような響きが、再び激しい第2主題を導いていくのです。
続いて、さらに激しさを増したニ短調の第2主題。音の輪郭が壊れるくらいの激しさで、コーダへと流れ込みますね。コーダはイ短調。アジタート「せきこむように」という指示通り、激しさが増していきます。
密集した和音、半音階や連続和音、クライマックスらしいフレーズが続きます。下降音型や、2オクターブにわたる跳躍で、曲想は激しさを増しますが、突然時間が止まったような静けさが来ます。
最後の数小節には、ドラマチックで何とも言えない哀愁漂うメロディで曲が終わっていきます。牧歌風の穏やかさ、うねるような音の下降、この対比がバランス良い名曲と言えますね。
さいごに
本日は、ショパンのバラード2番についてでした。
興味がある人は挑戦してみてください。
それでは!